日本の伝統芸能! 歌舞伎の歴史や種類

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歌舞伎イラスト

日本の伝統芸能である「歌舞伎」。日本が世界に誇る文化のひとつであります。
しかし、どこかハードルが高く感じられてしまうのも事実で、日本人であっても「一度も見たことない」「歌舞伎がどのようなものなのか知らない」という方も少なくないのではないでしょうか。
そこで今回は、歌舞伎がどのようなものか、その歴史や演目の種類などを紹介します。

歌舞伎の歴史

歌舞伎の語源は「かぶく」という言葉であると言われています。
かぶくという言葉には、「勝手なふるまい、奇抜な身なりをする」という意味があり、江戸時代初期、流行の最先端をいく人目を引くファッションに身を包み、世間の常識の枠に納まらない言動をする人のことを「かぶき者」と呼んでいました。
そんなかぶき者を真似た扮装をして、踊りを披露する「かぶき踊り」が、歌舞伎のルーツであると言われています。
かぶき踊りは、1603年、出雲の阿国によって京都で始められたとされており、江戸で歌舞伎が始まったのが1624年です。つまり歌舞伎は400年(かぶき踊りから数えればそれ以上)の歴史を持っているということです。

かぶき踊りの人気を受け、遊女たちを中心に行われた「女歌舞伎」、少年たちを中心に行われた「若衆(わかしゅ)歌舞伎」など、さまざまな形の歌舞伎が生まれます。しかし風紀を乱すとして幕府から禁止されました。
それを受けて誕生したのが、現在の歌舞伎の基礎になる「野郎歌舞伎」です。男性だけで行われる歌舞伎で、男性が女性を演じる「女形」などもこのときに生まれたとされています。
その後も幕府や明治政府などの厳しい取り締まりを受けていく歌舞伎ですが、もともと「かぶき者」をモチーフに始まったものです。そのような取り締まりに屈することなく、歌舞伎俳優やスタッフたちの中に流れる反骨精神により、伝統芸能として脈々と現代にまでその文化が受け継がれてきたのです。

歌舞伎の種類

現在では「伝統芸能」として捉えられ、どこかハードルが高いと思われがちな歌舞伎ですが、上述の通り、もともとは「かぶき者」をモチーフにし、幕府や政府から取り締まりを受けていた芸能です。当然、歌舞伎のルーツは「庶民の娯楽」であり、庶民にとって馴染みがあるものや、内容がさほど難しくない演目も数多く存在します。

歌舞伎の演目は400以上あるとされていますが、現在、上演される演目は100演目ほどです。演目は大きく3つの種類に分けることができます。

・時代物
「忠臣蔵」など歴史的な事件を題材にした演目です。時代劇のような感覚で楽しむことができます。

・世話物
江戸時代の人々における現代物に当たり、江戸の庶民の生活や社会を題材にしたものです。「曽根崎心中」など、人情物などがあり、セリフも現代語に近いので歌舞伎初心者でも楽しむことができます。

・所作物
セリフがほとんどなく、舞踏を中心に行われる演目です。能や狂言などを題材にしたものが多い傾向です。

垂れ幕 カーテンコール

歌舞伎を見に行くと、会場で「筋書き(パンフレットのようなもの)」をもらえたり、イヤホンガイドをレンタルできたりなど、歌舞伎は初心者でも充分楽しめるものです。「難しそうだから敬遠していた」という人は、ぜひ歌舞伎を見に行ってみてください。

歌舞伎は日本の伝統芸能として海外でも有名です。外国人のお友達に渡すお土産として、歌舞伎の隈取などがデザインされたものを選んであげると、きっと喜ばれると思います。
また、歌舞伎座に案内しても、英語のイヤホンガイドや字幕サービスもあるので、誘ってみてはいかがでしょうか?

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