世界中で縁起物になっている! フクロウが縁起物である由来

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木の間で寄り添う梟

もこもこした羽毛を持ち、大きな目が可愛らしいフクロウ。その愛くるしい姿から、ぬいぐるみやキーホルダーなど、さまざまなグッズのモチーフになっていますよね。
しかし、フクロウがグッズのモチーフとして人気になっている理由は、見た目の可愛らしさだけではありません。フクロウは世界中で縁起物として捉えられており、フクロウのグッズを持っていることで幸運が訪れると言われているのです。
もちろん、日本でもフクロウも縁起物のひとつ。ではどうして、フクロウが縁起物なのでしょうか。

ヨーロッパにおいてフクロウは「森の賢者」

ヨーロッパでは、フクロウは「森の賢者」として捉えられています。よく、映画やドラマなどでも、フクロウは「物知り」「世間知に長けた長老」といったポジションに置かれることが多いですよね。
このようなイメージがフクロウについた所以は、ギリシャ・ローマ神話にあると言われています。ローマ神話には、ミネルヴァ(ギリシャ神話におけるアテナ)という女神が登場します。ミネルヴァは知恵を司る女神。そしてその肩には、英知の象徴としてフクロウがとまっているのです。
知恵の女神の肩にとまっているフクロウには、その後「知恵」「賢者」といったイメージが定着していきました。そして現在、西洋においてフクロウはラッキーチャーム(縁起物、幸運のお守り)として人気のモチーフになっているのです。

フクロウは「音」として縁起がいい

日本においてフクロウが縁起物になった由来は、明治時代に西洋文化と共に輸入された「西洋におけるフクロウのイメージ」が、そのまま日本にも根付いたことが一因であると考えられています。
しかし、日本人がフクロウを縁起物として捉えているのはそれだけが理由ではありません。
日本においてフクロウが縁起物になった主たる要因は、フクロウという音に、「不苦労(苦労しない)」「福来郎(福が来る)」「福老(幸せに年をとる)」「福路(幸福な人生(道))」といった、縁起のいい当て字ができることが、日本人の気に入ったことであるとされています。
日本人は古来、言霊に力を感じる民族で、「福」という音が入っているフクロウという名前に、縁起の良さを感じたのでしょう。

フクロウの特徴や習性が縁起をかつげる

名前の音以外にも、日本人がフクロウを縁起物として捉えている理由があります。
フクロウは夜行性の鳥です。夜行性であるということは、夜目(よめ)がきくということ。その「夜目」が「世目」という言葉に置き換えられ、「世目がきく」、すなわち「世間知に富む、情報に明るい」というように考えられるようになりました。言ってしまえば言葉遊びのようなものですが、前項で紹介したもとを含めて、これだけの数の、しかも縁起がいい言葉遊びができるのですから、フクロウが縁起物として捉えられてもおかしくありませんよね。
また、フクロウは、特徴として首がくるくるとよく回ります。顔が上下さかさまになっているフクロウの写真などを見たことがある人も多いのではないでしょうか。
日本語の慣用句で、金銭的に困ることを「首が回らない」と言いますが、首がくるくる回るフクロウは、そのような状態にならないための縁起物としても考えられています。

梟の人形

世界中で縁起物として捉えられているフクロウ。フクロウをモチーフにして作られたお土産商品もたくさんあります。外国のお友達にお土産を選ぶ際には、フクロウのデザインがされたものを選ぶと、喜ばれるかもしれませんよ。

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