海外での人気も高まっている! 日本酒の特徴

TOP > 現地情報 > 海外での人気も高まっている! 日本酒の特徴

現地情報

このエントリーをはてなブックマークに追加
Pocket
Bookmark this on Yahoo Bookmark
Share on GREE
Bookmark this on FC2 Bookmark

海外での人気も高まっている! 日本酒の特徴

近年、海外でも人気が高まっている日本酒。酒造りは造られる土地の食事文化や気候風土の影響を強く受けるものと言われており、日本酒も日本固有の文化や環境から大きく影響を受けています。
ここでは日本酒の歴史や特徴などをご紹介します。

日本酒の歴史

日本酒の主な原料は米と水です。弥生時代に始まった稲作文化の影響を受けたものと考えられており、日本酒の歴史が始まったのも弥生時代であると言われています。
当時は、加熱した穀物を口で噛み、唾液の酵素で糖化させてから野生酵母によって発行させる「口噛み」の手法が用いられていました。口噛みの作業を行えたのは巫女だけだったと言われています。
かつて、日本酒は普段から飲めるものではありませんでした。農耕祭礼や収穫感謝のお祭りの際に、日本酒を作って神にお供えし、その後に飲むだけだったと言われています。

室町時代に入ると、京都の市内に多くの造り酒屋ができます。「日本酒は重要な税の収入源」であるとして、幕府が酒屋の発展を支援し始めることで、日本酒作りの特徴的な技術である「三段仕込み」や「火入れ」などが完成していきました。

その後も日本酒は発展を続け、江戸時代には2万7000件の酒造場ができ日本酒造りが盛んになるなど、庶民に愛されるお酒になっていきます。

日本酒の種類

日本酒には、吟醸酒や純米酒、本醸造酒などいろいろな種類があります。これらは特定名称酒と呼ばれ、それぞれで原料や製造法が異なります。

【純米酒】
日本酒は基本的に米と水だけで作られますが、場合によっては醸造アルコールという人工アルコールが加えられているものがあります。
「純米酒」とは、その醸造アルコールが使われていない、米と水だけで作られた日本酒を指します。米の香が際立ち、コクのある味わいが楽しめるといった点が特徴の日本酒です。

【吟醸酒】
米は芯の方へ行けば行くほどデンプンが強くなり、日本酒の味が良くなります。ですので、日本酒は米の表面を削り、芯に近い部分を使います。削る割合は基本的に30%ほどです。しかし、中には米の表面を40%以上削り作る日本酒があります。
米の表面を40%以上削り、特別に吟味して作る日本酒が、「吟醸酒」です。米と水だけを使い、米の表面を40%以上削ったものは「純米吟醸酒」と呼ばれます。
米の表面を半分以上削ったものであれば、「大吟醸」となり、米と水だけしか使っていなければ「純米大吟醸酒」となります。
吟醸酒はフルーティな味わいがあるのが特徴です。

【本醸造酒】
本醸造酒は、米と水に加えて、醸造アルコールを使って作る日本酒です。シンプルな味わいが特徴ですが、少しアルコールの匂いがきつく感じられることもあります。

海外での人気も高まっている! 日本酒の特徴

日本酒の歴史や種類ごとの特徴をご紹介しました。
日本酒は「sake」と呼ばれ、海外での人気も高まっています。お猪口や日本酒グラスなどと一緒に、海外のお友達へのお土産にしてみてはいかがでしょうか。きっと喜んでもらえると思いますよ。

海外での人気も高まっている! 日本酒の特徴