外国人に教えてあげたい! 風呂敷の活用術
風呂敷と言えば何らかの物を包む布、例えばお届け物を運ぶときに包む布などをイメージされる方が多いのではないでしょうか? しかし包む以外にもアレンジ次第で色々な活用法があり、繰り返し使用できる風呂敷が便利です。 1枚持ち歩くだけでエコアイテムにもなりますし、素材や柄が豊富でファッション性もあるため、おしゃれアイテムとしても重宝します。
今回の記事では、日本に昔からある風呂敷についてご紹介します。
風呂敷選び
風呂敷のサイズは大きく分けると4種類で、中に入れる物によって適したサイズがあります。以下にその4種類の大きさをご説明します。
50㎝幅:お弁当、小物、ブックカバー、テーブルコーデに使用
68㎝幅:菓子折り、贈答品、ビンに使用 (オールマイティーに便利なサイズ)
100㎝幅:バッグ、細長い物を包むのに使用
110㎝幅以上:カーテン、クロスに使用
風呂敷の対角線が「包む物の3倍」くらいだときれいに包めます。上記のように用途に合わせて使い分けるのが通常です。
風呂敷の結び方
真結び
1風呂敷の先端(a,b)を持って交差させる
2上になっている(a)に下の(b)を絡ませる
3(a)を傾けて輪を作り(b)をかぶせて通す
4(a)(b)を均等に引っ張りほどけないように結べば完成
ひとつ結び
1風呂敷の端を整えて輪を作り、先端を輪に通す
2輪から出てきた風呂敷の端を持ってしっかり引っ張り形を整えれば完成
風呂敷の包み方
平包み
1風呂敷の裏を表にしてひし形になるよう布を敷いたら中央に包むもの(☆)をおく
2布の手前(a)を(☆)に被せる
3布の左角(b)を(☆)に形を合わせながら被せる
4布の右角(c)を3同様に被せ余った布は折りこむ
5布の奥を被せて包みます。形を整えて完成
お使い包み
1風呂敷の裏を表にしてひし形になるよう布を敷いたら中央に包むもの(☆)をおく
2布の手前(a)を(☆)に被せる
3布の奥を(☆)に被せて包む
4布の左右の角を持ち真結びします。形を整えたら完成
風呂敷の活用方法
ここまで風呂敷の結び方や包み方をご紹介してきましたが、実際の活用法もご紹介していきたいと思います。
衣類を包む
先ほど紹介した平包みは元々、衣服を包むための包み方とされています。本来の使い方とてクローゼット収納に使用すればサイズフリーなのでスペースに合わせて配置できるので、取り出しやすくなるのがメリットです。
また旅行での荷物のパッキングにも最適で散らかりやすいトランクの中も包む服のサイズに合わせて違う風呂敷を使えば、シワを最小限にとどめることができます。
インテリアなどおしゃれアイテムに使う
インテリアとしても使うことができ、ティッシュボックスカバーや小物を飾ったり収納する入れ物にアクセントとしても活躍します。好みの柄の風呂敷を壁に飾ったりクッションを包んだりすれば、デザイン性の高いインテリアにもなります。
結び方をアレンジしバッグとして使うことも可能なので、ちょっとしたお出かけなどにも便利です。
このようにただ荷物を包むためではなく色んな用途で使える風呂敷。便利なバッグや可愛いインテリアなど豊富な現代、日本人でも今風呂敷を使っている人は多くないかもしれません。
ですが日本に昔からある風呂敷は実用性に長けていて、定番の活用法の他にインテリアとして活用することもできます。色柄サイズが豊富なところも魅力です。薄くコンパクトにたためるため外国の方へのおみやげに何枚か購入しプレゼントすると喜ばれるのではないでしょうか。
2018年5月10日