海外のお土産には寄木細工がオススメ! 海外で人気の理由とは
日本の伝統工芸品のひとつに寄木細工があります。
日本人でも「寄木細工」とだけ聞いて、何のことかイメージが湧かない方もいるでしょう。
寄木細工とは木を組み合わせた工芸品のことです。代表的なものに秘密箱があります。秘密箱は実に多くの木のパーツから組み上げられた精巧な工芸品で、海外の人からも人気を集めています。
ここでは、秘密箱・寄木細工が海外で人気の理由をご紹介します。
そもそも寄木細工とは
寄木細工は、大小さまざまな木材のパーツを組み合わせ、それぞれの木目や色の違いなどを利用しながら模様を描いていく木工芸品です。この伝統工芸である寄木細工は、江戸時代末期に箱根で始まりました。
寄木細工で作られる製品としては、文箱・引き出し・宝石箱・お盆・お菓子の器・コースター・花器など、実に幅広く用いられています。
中でも、箱を開けるまでにいくつもの手順を踏まなければいけない秘密箱(からくり箱)は有名です。
寄木細工が海外で好まれる理由は?
・個性的であること
寄木細工はまさに“日本らしさ”が詰められており、この日本らしさの詰まった工芸品は海外にはない珍しいものとなっています。
日本の工芸・技術の基本には、“素材の持ち味を活かす”“物を組み合わせて作る”“切り貼りを最小限にする”などがあります。手間と時間をかけて作り出された寄木細工は、模様の美しさだけでなく実用性があるという点が日本らしさの最たる要因と言えるでしょう。
特にその例として秘密箱が挙げられます。“鍵をかける”という行為を他のアイテムを使うことなく閉じるだけで行える機能性は、海外の人が感動する大きなポイントとなっているのではないでしょうか。
・職人の技術が分かる美しさと精密さ
日本の伝統工芸は実に細かな作業で作られているものが多く、この技術が海外の人を魅了する要素となっています。
寄木細工もその例に漏れません。組み合わせる木の色や木目はもちろん、それらを活かして【縞・市松・紗綾型(さやがた)・麻の葉・マス・青海波(せいかいは)・矢羽根】などの実に多様な模様を作ることが可能です。
手先の器用な日本人が作り上げたこの寄木細工は、木工の美しさだけでなくその複雑さ、精密さが世界からも愛される理由だと考えられます。
寄木細工は、そのもの自体が十分に美しいだけでなく、物を入れるための箱であったり、花を活けるための器であったり、カップを置くコースターであったりと、利便性のあるものです。
ただ贈って飾られるだけでなく、いつまでも使用されるものをプレゼントできるのは、お土産を贈る側としても実に嬉しいものですね。
秘密箱を贈る場合は、中に別のプレゼントを入れて送ることでさらにサプライズを演出することもできます。
海外へのお土産には寄木細工を選んでみてはいかがでしょうか?
箱根寄木細工についてはこちら
2017年3月27日