世界遺産! 和食の魅力を知ろう!
現在、「和食」は世界中から注目されています。2013年にはユネスコの無形文化遺産に登録されましたし、お寿司やてんぷらは「Sushi」「Tempura」とそのまま外国で通じるなど、「和食」は世界中に広まっていると言えそうです。
世界中から注目されている「和食」の人気の理由は何なのでしょうか。「和食」の魅力をご紹介しましょう。
和食は健康的
和食の魅力のひとつに、発酵食品を多く使っているというものがあります。和食に欠かせない調味料である味噌も大豆を発酵させた発酵食品です。発酵は麹を用いておこないます。醤油や酒、みりんなど、和食づくりに使われる調味料はすべて麹を用いた発酵によって生まれる調味料です。
発酵食品の魅力は健康的であるということ。栄養の吸収率を上げたり、発酵させることで食材そのものに含まれる栄養素を増やしたりします。また、発酵時に発生する微生物が悪玉菌の繁殖を防ぐ効果を持っており、腐りにくい健康被害の少ない食品にしてくれるのです。
発酵食品であるという点以外でも、和食は良質なタンパク質を含んだ魚を中心に作られ動物性の食材をほとんど使わないということも、和食が健康的な料理である理由のひとつに挙げられます。
肥満大国と言われるアメリカでは、和食は健康的な食事であるとして、1980年代ごろから和食に対する関心が高まっています。
和食は見た目が美しい
和食の魅力のひとつに、見た目の美しさというのがあります。「和食は目で食す」と言われるほどです。庶民の食事であっても細部にわたって見た目の美しさが重視される傾向にあります。
フランス料理も見た目にこだわって作られますが、フランス料理はもともと貴族のための食事として生まれたものであると言われており、庶民が料理の見た目にこだわる和食とは少し趣が違います。庶民的な食事でも季節の葉っぱやあしらいなど、食べられないものをお皿に添えるのは和食だけと言われているそうです。
一種の芸術作品のような見た目の美しさも、世界中で人気の和食の魅力のひとつであると言えるでしょう。
食材が豊富で新鮮
日本は南北に長い国で、全国各地で季節に応じたさまざまな旬の素材を手に入れることができます。
四方を海に囲まれた島国である日本では魚介類を新鮮なうちに食べることができ、そのことも和食独自の料理を生む要因になりました。魚を生のままで食べる刺身や寿司も、日本独自の風土が生んだ料理であると言えるでしょう。
和食は年間行事と密接なかかわりを持っているというのが特徴です。正月のお節料理、節句の団子や冬至のかぼちゃの煮つけなど、日本の年間行事に合わせた料理がたくさんあります。和食は日本の文化の維持や発展に多く寄与しているとの評価が高く、そのことも和食が世界遺産に登録された要因のひとつであると言われています。
世界遺産に登録された和食。和食に意識を向けて、世界に誇れる和食文化を後世に伝えていきたいものですね。
2017年7月28日