いろいろな効果がある! お香についてご紹介!
香りをかぐことでリラックス効果があると言われている「お香」。いろいろな場面で活用されている「お香」ですが、実はリラックス以外にも、記憶力向上、集中力アップなど、さまざまな効果があると言われています。
今回は「お香」の歴史や、かぐことで得られるいろいろな効果についてご紹介します。
お香の歴史
お香の歴史は古く、香りを鑑賞すると言う風習は奈良時代以前からあったとされています。「日本書紀」にもお香に関する記述がみられ、その頃は香木を焚いて香りを鑑賞していました。
それが平安時代に入り香料を選んで練り合わせて作るようになり、香気を楽しむ「薫物(たきもの)」、衣服に香りを焚きこんでその香りを楽しむ「移香(うつりが)」、部屋に香りをくゆらして楽しむ「空薫(そらだき)」など、いろいろなタイプのお香が見られるようになります。それが現代のお香の元になったと言われています。
また、室町時代に入ると、「香道(こうどう)」という文化が発展し、香りをお互いに当て合う上流階級の遊びなども生まれるようになりました。それがお香の元になったとも言われています。
どちらにせよ歴史は古く、日本人が昔からお香に親しんでいたことがわかるでしょう。
お香の持つ効果
お香には、人の感情や記憶をつかさどる大脳辺縁系に直接働きかける効果があるとされています。さまざまな研究もなされ、人の行動にさえ変化をもたらす効果があるということも科学的に実証されつつあるのです。
お香の効果は香りの種類によって変化すると言われています。香りの種類によって得られる効果の違いは以下のとおりです。
・スパイス系
シナモンやジンジャーなど、スパイシーな香辛料が使われたお香の香りは、高揚感を与えたり、気力を充実させたりする効果があると言われています。また、ポジティブな集中力を作り出す効果があるのも、スパイス系の香りです。
・樹脂系
バニラやムスクなどが樹脂系のお香です。心に安らぎを与える効果があると言われています。また、精神の覚醒度を高めたり、心の迷いを打ち消したりと言ったような効果も期待できるでしょう。
・エキゾチック系
サンダルウッドやイランイランなどのオリエンタルな香りのエキゾチック系のお香は、穏やかな気分にさせたり、冷静さを取り戻させたりする効果があると言われています。
・フローラル系
ローズやラベンダーなどがフローラル系のお香です。ネガティブな感情を緩和し、緊張やプレッシャーを鎮めて幸福感アップの期待ができます。
・柑橘系
日本人に最も好まれているとされている柑橘系のお香。落ち込んだ気分を解消させ、気持ちを切り替えさせてくれる効果があるとされています。
・ハーブ系
ペパーミントやローズマリーなどがハーブ系のお香です。神経を鎮めて頭の中をすっきりさせ、集中力を高めてくれる効果があると言われています。
・樹木系
ユーカリやティーツリーなどに代表される樹木系のお香は、怒りや興奮などの高ぶった感情を抑えてくれる効果があるとされています。
お香の香りは鼻という器官を通って脳に直接伝達されます。嗅覚ではなく脳が直接「いい香り」と感じているのです。そのことが人の精神や体に大きな効果を与えてくれるのでしょう。
気分が晴れないなどあるようでしたら、ぜひお香の香りをかいでみてください。
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2017年6月27日