「食品サンプル」は日本の芸術? お土産に喜ばれるサンプル
私たちの生活の中に自然に溶け込んでいる食品サンプル。実はこれ、日本独特の技術・文化だということをご存じでしょうか?
海外の人からは日本の食品サンプルに対して多くの意見が寄せられています。
ここでは、海外の人にお土産として贈って喜ばれる食品サンプルについてご紹介します。
食品サンプルは日本の芸術?
食品サンプルの歴史は意外にも古く、大正時代(1917年)に東京のデパートに置かれたことから始まりました。
そして今ではどこでも食品サンプルを見ることができます。
先にご紹介したように、日本では当たり前にある食品サンプルも、海外からの旅行者には物珍しく、誰もがその再現率の高さに驚いています。
動画サイトにアップされた“サンプルができるまでの作業工程を撮影した映像”は世界中の人から「芸術」だと高い評価を得ています。
実際に、日本に来て店頭に並ぶ食品サンプルを撮影している外国人も珍しくありません。
外国人にとって食品サンプルはユニバーサルデザイン
日本人では普段実感することのできない食品サンプルの“大きな利点”が1つあります。
それは、言葉が分からなくても料理が立体的に確認できるという点です。
日本国内の飲食店では、海外からの旅行者が増えてきた今でも日本語のみでメニューを出していることが多く、海外からの旅行者には詳細を知ることはおろか、注文することも困難です。
しかし店頭に食品サンプルがあることで、欲しい料理を間違えることなく注文することができるため、外国人旅行者の安心につながります。
日本に来た外国人の中には「言葉が通じない外国人でも、ひと目で理解できる。
まさに“ユニバーサルデザイン”だ」と称賛する方もいるほどです。
特に人気の食品サンプル
食品サンプルは世界中から注目される日本の観光アイテムです。
ならば、海外に行く際お土産に食品サンプルを持って行くのもアリだと言えるでしょう。
海外の人は、特に以下のような食品サンプルに注目するようです。
≪“宙に浮いている”シリーズ≫
ラーメンの麺をつまむ箸が宙に浮いていたり、スパゲティをフォークで巻き取っていたりするサンプルは、海外の人から不思議で面白いという感想が寄せられています。
また、卵の黄身を箸でつかみ持ち上げているサンプルや、コーヒーにミルクを垂らしているサンプルなど、実際にはほんの一瞬の出来事でしかないものを切り取ったものが好評のようです。
≪スープのある料理≫
ラーメンやうどんなど、半透明のスープの中に麺が見えることに不思議だと感じる人が多いようです。
お土産にオススメの小さい食品サンプル
実際に店頭で置かれているような大きいサンプルはお土産には不向きですよね。
最近では、輪切りのレモンやキウイ、小さいタルトやクッキーといった小さい食品サンプルをストラップにして、お土産用に販売するお店が増えています。
食品サンプルを生かした商品はストラップにとどまりません。
食品サンプルのスマートフォンケースやイヤホンプラグアクセサリー、USBメモリなども商品化されており、バラエティに富んだお土産としても人気です。
また、食品サンプルを作れるキットもお土産にオススメです。
食品サンプルのキットにはパフェやかき氷、ドリンクなどさまざまな種類があります。
私たち日本人としては見慣れていることもあり、食品サンプルの魅力を見過ごしてしまいがちです。
食品サンプルを日本独自の芸術だと再認識し、ぜひ海外に行った際は自慢げに食品サンプルをプレゼントしてみてはいかがでしょうか?
2016年9月16日