その漢字のなりたちは? 外国人に教えてあげたい漢字3つ

TOP > ハウツー > その漢字のなりたちは? 外国人に教えてあげたい漢字3つ

ハウツー

このエントリーをはてなブックマークに追加
Pocket
Bookmark this on Yahoo Bookmark
Share on GREE
Bookmark this on FC2 Bookmark

その漢字のなりたちは? 外国人に教えてあげたい漢字3つ

Tシャツやタトゥーなどファッションに漢字のデザインを取り入れている外国人の方を多く見かけるようになりました。アルファベットなど表音文字のみを使用する言語を使う文化圏の人にとって、文字それ自体が意味を持つ「漢字」は、とても興味深いものに感じられるようです。

せっかく漢字に興味を持ってくれるのであれば、見た目だけでなく意味についても知ってもらえたらうれしいですよね。そこで、外国人の方に成り立ちの意味を教えてあげたい漢字を3つご紹介します!

鮨(すし)

外国人にとって日本食の代名詞ともいえるのが「SUSHI(スシ)」ですね。漢字では「寿司」と書くことも多いですが、一文字で書く「鮨」の文字もやはり日本人にとってなじみ深いものでしょう。

鮨という漢字は、「魚」+「旨」で成り立っています。「魚」は魚の姿を文字で表した象形文字だというのは有名だし、ちょっとした絵などで説明しやすいですね。「旨」は「旨い」すなわち食べ物の味が良いことを意味する文字です。鮨という文字は、もともと中国では魚の塩辛を意味する言葉だったのが、日本に入ってきて「すし」を表す文字になったとされています。

桜(さくら)

日本を象徴する花、さくら。日本のお花見文化は近年、訪日外国人客にも大人気となっています。さくらは漢字で書くと「桜」。これは略字で、本来は「櫻」という文字でした。

櫻という漢字は、「木」+「嬰」。「木」は、魚と同じく象形文字で、枝のある木の形を表現しています。「嬰」は、「貝」が2つと「女」。貝は古代において装飾品であったので、貝を二つ並べることで首飾りを表しており、「嬰」の文字は首飾りを巻いた女性の姿だと考えられています。「女性の首飾りのような実のなる木」あるいは、「首飾りのように花が木を取り囲む木」という意味を持つのが「櫻」という漢字なのです。

侍(さむらい)

外国人が日本と聞いて思い浮かべる代表的な言葉に「サムライ」があります。漢字で書くと「侍」ですが、侍を意味する漢字がどうしてこういう文字になったのかについては、日本人でも知らない方が多いのではないでしょうか。

侍という漢字を見ると、「にんべん」+「寺」という組み合わせです。にんべんはその名のとおり「人」を意味しています。しかし「寺」は、現在のように寺院を意味する文字ではありませんでした。この文字は上半分が「手」、下半分が「足」を表していて、手足を動かしてさまざまなことを行うという意味でした。つまり「侍」という漢字は、「身分の高い人に仕えて、雑用やお世話などをする人」を表現した文字だったのです。

侍 文字フォント

「サムライ」は外国人にも良く知られており、クールな日本文化の象徴として人気も高い言葉です。「これがサムライの漢字だよ」と、由来とともに教えてあげれば、きっと喜んでくれる方が多いでしょう。侍の文字がプリントされたTシャツをプレゼントするのもおすすめですよ。

英語説明書付き-漢字 侍Tシャツ